どうも!ひっきーです( ´ ▽ ` )ノ
今回のテーマはズバリ、
【「無生物主語文」の自然な訳し方】です!
翻訳(英日)の勉強を始めて、私が最初にぶつかったのがこれでした。
というのも、翻訳の基本の基としてよくいわれるのが以下の2つ。
①原文に忠実に訳す
②自然な日本語にする
ですが、無生物主語の文をそのまま訳すと、どうしても「不自然」な日本語になってしまうんです…(/へ\*)ウゥ、ヒック
とにかくよく出てくるので、まずは大まかなコツを掴んでおくだけでも、かなりラクになるんじゃないかなと思います!
それではさっそく参りましょう!
1. そもそも「無生物主語」って、ナニ!?
「無生物」とは文字通り、生物でないもの、つまり「物」とか「事」ですね。
日本語では、「大雪が外出することを阻む」のような表現はあまりしませんが、英語の場合はなんのその。多彩な表現で、無生物主語の文がつくられます。
2. 今すぐ使える!訳し方のコツ6つ
単に、「(無生物主語)は/が〜する」と訳してしまうと不自然なので、日本語に訳すときは工夫が必要です。
いざ「翻訳しよう!」とすると、最初の方は特に頭を悩まされたので、自分なりに意識しているポイントをまとめてみました!
1. 「ひらがな」の部分(助詞)を工夫する!
無生物の主語を単に「〜は」とつなげるのではなく、
「〜により」「〜によって(は)」「〜では」「〜には」などにします。
これだけでOKな場合もあるよ♪
例1:The research has determined that 〜.
調査によって、(that以下)〜ということが判明した。
「調査」をそのまま主語にして「(△)調査は、〜ということを明らかにした」とするより自然な表現になります。
例2:His words have the power to move people.
彼の言葉には、人々を感動させる力がある。
※「have」の場合は、「〜には、〜がある」「〜は、〜を有する」とすると、しっくりくることが多いです。
これも覚えておくと便利!
文脈から的確に判断する必要がありますが、以下の訳し方も覚えておくといいと思います。
原因や理由 「〜なので」「〜のために」「〜のおかげで」「〜のせいで」
方法や手段 「〜によって」「〜で」
条件 「〜すれば」「〜すると」
2. 動詞を受け身に変えて訳す!
「無生物主語」の後にくる他動詞の部分を受け身の形に変換すると、自然な訳になることがあります。
例3:The disease deprived her of her sight.
彼女は、病気によって視力を奪われた。
英文では能動形で使われている「deprive(〜を奪う)」を「〜を奪われる」という受け身の形で訳しています。
前述の例1も同様です。
例1:The research has determined that 〜.
調査によって、(that以下)〜ということが判明した。
能動形の「〜を明らかにした」から、「〜が明らかにされた(≒判明した)」と受け身の形に変換しています。
3. 「こと」「もの」「状態」など抽象的な言葉を足す!
「どうもしっくりこない」「うまく訳せない」というときに、ちょっとしたことですが、知っていると結構役立ちます。
例4:England is called Igiris in Japan.
イングランドのことを日本ではイギリスと呼びます。
直訳すると、「イングランドは日本ではイギリスと呼ばれます」という感じで、なんとなくパッとしないですが、「イングランドのことを」と、ちょこっと補うだけで日本語らしくなります。
例5:School rules dictate that〜.
校則は、(that以下)〜を定めたものです。
直訳すると、「校則は、〜を定めます」という感じ。今度は文末に、「〜するものです」と補っています。
4. 動作を表す名詞を“動詞的”に訳す!
たとえば、
名詞「attempt(試み)」、動詞「attempt(試みる)」
名詞「connection(接続)」、動詞「connect(接続する)」
というように、名詞の中には、品詞が変われば「〜する」という動詞の形でも使われているものがあります。
「日本語は動詞を多用する言語」といわれているので、特に「動作」を表す名詞がでてきたときは、名詞を動詞の形に変換して訳すと、より日本語らしくなります。
例6:Their help saved me a lot of work.
彼らが手伝ってくれたので、かなり手間が省けた。
例7:Five minutes’ walk will take you to the art museum.
5分歩けば、美術館に着きますよ。
5. 「人」を主語に変えて訳す!
英語の文法の本によく出てくる、いわゆる「無生物主語構文」がコレですね。
無生物主語である「物」や「事」が、「人に〜させる」という構造で、動詞の後に人(行為者)を表す語 (you、me、 him、us など)がくるので、その「人」の部分を主語に変えて訳します。
例8:The heavy snow prevented us from going outside.
大雪のせいで、私たちは外出できなかった。
直訳すると、「大雪が、私たちが外出するのを妨げた」という感じ。冒頭の「無生物主語」の部分は①の要領で訳して、後半は「人」を主語にして訳します。
例9:The scholarship enabled her son to go to university.
奨学金のおかげで、彼女の息子は大学に行くことができた。
※細かい訳し方に関しては、ある程度動詞のタイプによって分けられますが、今回はあくまで共通して使えるポイントをまとめているので、詳しくはまた別の機会に譲りますm(_ _)m
6. 「無生物主語」に適切な動詞を補う!
英文の中にない言葉で、かつ適切な言葉を補わなければならないので、難易度高め。
個人的にもまだ苦手意識がありますが、これができたら日本語としてより意味が明確になってわかりやすくなるので、ぜひマスターしたいポイントです!
例10:This song reminds me of my childhood.
この歌を聞くと、子どもの頃を思い出す。
例11:A glass of water will make you feel better.
水を1杯飲めば、気分がよくなるでしょう。
文脈から判断して、「無生物主語」に対する適切な動詞を補って訳す方法です。
3. 最後に
ということで、今回は【「無生物主語文」の自然な訳し方】というテーマで、
「今すぐ使える!訳し方のコツ6つ」をご紹介しました!
- 「ひらがな」の部分(助詞)を工夫する!
- 動詞を受け身に変えて訳す!
- 「こと」「もの」「状態」など抽象的な言葉を足す!
- 動作を表す名詞を“動詞的”に訳す!
- 「人」を主語に変えて訳す!
- 「無生物主語」に適切な動詞を補う!
最後までお読みいただきありがとうございます!
少しでも参考になるところがあったら嬉しいです。
また、他にも「こんなコツあるよ!」ということがあれば、ぜひぜひ教えてくださいね\(^o^)/
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